オレ部

社会人4年目の雑記ブログです。

JR四国は3日間で乗りつぶしできるのか検証してみた②

こんにちは。オレ部鉄道班です。

marugaricut.hatenablog.com


 前回記事に引き続きJR四国完乗の旅の様子をお届けします。

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2日目

起きたら6時半だった。高知発の始発列車に乗るべく、5時前にモーニングコールをお願いしたが、起きたら6時半だった。恐らく一度お越しに来てくれたが、起きたあとに二度寝をバッチリ決めてしまったのだろう。前日、モーニングコールのサービスがあることを知って心を100%許して眠りについたのが良くなかった。「明日は何時に起きなきゃ起きなきゃ」という緊張感を持ち合わせて就寝することが大事だと再確認した。

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寝坊してしまったのはしょうがないので、身支度を済ませて高知駅へ向かった。

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第15列車 普通列車 高知7:03発→後免7:16着

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1日目にきた土讃線を少し引き返す格好である。寝起きだったのでぼーっとしていたら後免駅に着いた。到着したホームの向かい側では次に乗るべき列車がすでに停車していて、同乗していた乗客の多くが同時に乗り換えた。観光客と言うよりも地元の人が多めだった。

第16列車 土佐くろしお鉄道 後免7:18発→奈半利8:23着

土佐くろしお鉄道は高知の第3セクター形式の鉄道会社だ。バースデイきっぷの利用範囲にも含まれているのでもちろん乗車。

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太平洋に臨んでいる区間が多く、眺望を楽しんだ。 

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第16列車乗りつぶし区間

土佐くろしお鉄道・安佐線(後免~奈半利)安佐線乗りつぶし達成! f:id:marugaricut:20170420000548j:image

奈半利駅の線路端。国鉄時代に牟岐~海部~奈半利に路線をつくる計画があったが、途中で頓挫してしまったのだ。この線路が安佐海岸線鉄道・甲浦駅の線路端と繋がる日は来るのだろうか(多分来ない)。安佐海岸鉄道・安佐東線と土佐くろしお鉄道・安佐線の歴史はとても興味深いので、興味のある方は是非確認してみて下さい。

阿佐線 - Wikipedia

行き止まり線を1日目2日目と立て続けにみてきたが、どの終着駅でもなんだか郷愁の念を抱きGACHI。

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安佐線の各駅には、やなせたかしさんがデザインしたキャラクターが一駅に一人ずつあてがわれていた。

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こちらが奈半利駅の「なは りこ」ちゃんだ。かわいい。

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折り返し列車が発車するまでの間、駅周辺をぶらついてみた。朝早かったので駅に併設された2階のレストランはまだ開いていなかった。物産店でおいしそうなアイスを購入した。

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ちゃんと酒っぽい味がした。朝から酔えるなんてこの上ない贅沢(すぐに酔うほどはアルコールは含まれていない)。

第17列車 土佐くろしお鉄道 奈半利8:55発→高知10:25着

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折り返し列車に乗車。発車前に車両先端部の窓ガラスにカメラを押し当てることでシャレオツな写真が撮れた。

高知駅に戻り、次の列車まで一時間少々時間があったので、観光してみることにした。

高知市内にはとさでん交通の運行する路面電車が走っていた。

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みたことのないICカードだ。全国各地にはご当地ICカードなるものもあるようだ。

高知と言えば何を思い浮かべるだろう。僕はカツオを思い浮かべた。インターネッツで高知駅周辺のおいしいカツオが食べられる場所を調べてみたらヒットした「ひろめ市場」に行ってきた。

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ひろめ市場では、さまざまな飲食店や土産物屋が軒を連ねていた。飲食店ではやはりカツオのたたきを扱っている店が殆どだった。

11時から営業の店が多く、僕が訪問した時にはすべての店が開いているわけではなかったが、開いていた店舗でカツオのたたきを注文した。ただ、巷でよく認知されているカツオのたたきとは異なる「塩たたき」をたべてみることにした。

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たたきに塩がまぶされていて、このままいただく。めちゃくちゃうまかった。語彙を失うほどに美味かった。味が口のなかでドバーッと押し寄せてくる感じ。感動した。近所のスーパーでパック詰めされたものを買ってたまに家で食べるが、スーパ―のカツオとはわけが違った。

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しばらくいろんな店のメニューを食べてみることもしたかったが、時間に余裕がなかったので早足で高知駅に戻った。今回の旅の第一の目的はカツオと戯れることではなくJR四国を完乗する事なのだ。

駅に戻ると階段のアンパンマンに気が付いた。

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 ばいばい高知、また来るよ。

第18列車 南風3号 高知11:39発→中村13:24着

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1日目に香川県から高知に来るときに乗車した南風号に再び乗車。

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今回もグリーン車を利用。

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グリーン車ばかりのっていると、今後青春18きっぷなどで旅をしたときに普通列車の自由席にしか乗れないことに大いに憤ることになりそうで怖い。相変わらず振り子式の列車なわけだが前回と異なりBEERを飲んでいなかったので激しく酔うことは無かった。

途中、太平洋に臨む場所があり、広大な海に心奪われた。やはり初めて乗る路線は明るい時間帯に乗るべきだと痛感した。絶景&絶景&絶景。

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第18列車乗りつぶし区間

土讃線(高知~窪川)土讃線乗りつぶし達成!

土佐くろしお鉄道・中村線(窪川~中村)中村線乗りつぶし達成!

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中村駅には、土佐くろしお鉄道の駅だからか、趣のある駅名標だ。中村は高知の小京都らしい。京都からはるばるやってきた僕、親近感を抱く。

次に乗るべき列車が向かいのホームで待っていたので、すかさず乗り換えた。

第19列車 土佐くろしお鉄道 中村13:30発→宿毛14:00着

列車はゆったりとしたペースで、四万十川を超えて、盲腸線の終点・宿毛を目指す。

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四万十川以外の川沿いも走り、開放感あふれる車窓が楽しめた。

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宿毛駅に到着。宿毛駅はこれまでみてきた第3セクター会社の終着駅、甲浦駅・奈半利駅と異なり、線路が2本あり、かなりちゃんとした駅と言う印象を受けた。宿毛まで乗車していた乗客も、甲浦駅・奈半利駅に比べれば多いように感じた。

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第19列車乗りつぶし区間

土佐くろしお鉄道・宿毛線(中村~宿毛)→宿毛線乗りつぶし達成!

土佐くろしお鉄道乗りつぶし達成!

宿毛駅の1階には待合所があり、そこのテレビで地元のおじいちゃんと高校野球をみた。「大阪桐蔭強いですねー」なんていう会話も忘れられない思い出となる。

第20列車 土佐くろしお鉄道 宿毛14:34発→中村15:04着

宿毛から窪川までは再び同じ道のりを戻る。盲腸線ならではだが行きと帰りでは乗客や景色も異なってくるので極端に飽きることは無い。

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安佐海岸鉄道の車両もそうだったが、座席がクッション性に長けていた。快適に眠りにつける。

第21列車 南風24号 中村15:10発→窪川15:49着

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岡山行きの特急南風に乗車。南風に乗るのはこの旅で3回目。

グリーン車と車両を分け合う指定席がアンパンマン仕様になっていた。

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窪川駅に到着。次の列車まで1時間以上あったのでぶらり途中下車の旅のはじまりはじまり。

駅をでてまず目に留まったのはシャレオツな建物だった。

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一体何の建物かと思ったが、なんとこちら、四万十町役場。こんなシャレオツな役場があるなんて社会の教科書には乗っていなかった。線路を挟んで庁舎があり、線路をまたぐ渡り廊下で行き来ができる。

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渡り廊下は跨線橋としての役割も果たしていた。役場ではたらく人以外も入れる。

窪川駅の待合所にあった張り紙。思わぬところでご当地カラーを感じた。

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駅周辺をぶらつくだけでは勿体ないと思い、ちょっと足を延ばして歩いてみることにした。どうやら近くに岩本寺に行ってきた。

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お遍路の流儀がさっぱりわからなかったので、いつも通りの参拝をしてきた。御朱印を集めたり、いつかはしてみたい。いろいろつまみ食いをし過ぎてやりたいことリストがどんどん増えていく今回の旅。

第22列車 普通列車 窪川16:58発→宇和島19:15着

窪川駅に戻り、予土線の列車に乗り込んだ。窪川駅の隣の若井駅からが予土線である。

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今回利用したバースデイきっぷでは土佐くろしお鉄道も乗車できるので問題ないが、青春18きっぷなど一部の企画乗車券では窪川~若井間の乗車券を別途購入する必要がある。訪問の際はご注意を。

予土線の車内だが、これまでに乗ってきたどの路線よりも閑散としていた。ロングシートの1両編成、トイレはなし、乗客は最初の窪川駅で5人乗って、しばらく乗降0人の駅が続き、続き、続き、、、。

結局窪川駅から14番目の駅、近永でようやく乗客が乗ってきた。恐らくこの予土線がJR四国で一番のローカル線だ。

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予土線は途中の江川崎駅あたりまで、日本最後の清流とも呼ばれる四万十川沿いを走る。実は海より川派の僕にとって、予土線からの車窓は極めてオレ好みのものだった。

江川崎駅にて、停車時間が10分あったのでホームから写真を撮った。

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写真では伝えきれないが、夕日に染まる駅は本当に綺麗だった。朝は寝坊して絶望していたが、巡り巡って夕暮れ時に江川崎駅にたどり着くことができた。素晴らしい一日だ。

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しかも予土線にはホビートレインとかいう企画列車も定期運用されている。今回はタイミングが合わず乗車できなかった。残念である。

予土線は全線を2時間半ほどで乗りつぶしすることができる。この予土線だけを目当てとしても四国に行く価値は十二分にあると思う。それほど素晴らしい車窓だった。

第22列車乗りつぶし区間

予土線(若井~北宇和島)→予土線乗りつぶし達成!

予讃線(北宇和島~宇和島)

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宇和島駅前にはナッシー(アローラのすがた)がいっぱいいた。

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電池が切れるまで。とてつもないパワーワードだ。因みにすでに電池が切れていた。

実はこの2日目、3月30日が21歳の誕生日だったので、ここらでパーッと贅沢にいこうということで、郷土料理で有名らしい普段行かない格式高いお店にお邪魔した。

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宇和島名物鯛めしで有名なお店をインターネッツで調べたら発見できたこのお店だが、本当にご飯がおいしくて郷土料理を堪能出来て、いままでで一番贅沢なディナーをいただくことができた。一人で過ごす誕生日も悪くなかった。

 

第23列車 宇和海32号 宇和島21:16発→松山22:38着

 最終の特急列車で一気に松山まで向かう。

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宇和島駅もターミナル駅であるが、中途半端に計画がとん挫した甲浦や奈半利と異なり、ターミナル駅としての風格が感じられた。

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宇和海は宇和島と松山とを結ぶ特急列車だ。1時間に1本運転されていて便利。

繰り返しになるが、アルコールをいれて振り子式列車に乗るべきではない。先ほどの宴ですこし酔いすっかり心地よくなっていたが、左右に揺られすっかり別の意味で寄ってしまった。

 最終列車ということもあってか乗客は多めで、ビジネスマンらしき人が目立った。

車内には自転車を置くスペースもある。

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自転車置き場が整備されている車両はこれまでみたことがなかった。ぜひとも次は自転車とともに乗車したいものだ。

第23列車乗りつぶし区間

予讃線(北宇和島~伊予大洲~新谷、内子~向井原~松山)

内子線(新谷~内子)→内子線乗りつぶし達成!

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どうやら松山駅より伊予電鉄の松山市駅の方が駅周辺が発達しているようだった。

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2日目・乗りつぶし達成路線

JR四国

土讃線

予土線

内子線

土佐くろしお鉄道

安佐東線(愛称:ごめん・なはり線、後免~奈半利)

中村線

宿毛線

 この日は8回の乗り換え、9列車に乗車した。ずっと列車に乗っていると、初めて乗る路線でワクワク感が絶えないといえども、さすがに疲れてくる。そんなときはゆっくりとくつろいで寝たいものだ。僕はすでにそれが格安で実現できる場所を知っている。

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そう、ネカフェ。

期間限定で入会費がタダだったので1泊1700円。や、安い!

普段読むことができない少女漫画を少々読んで眠りについた。

つづく。