今回の旅のメインイベントは、天空に浮かぶ城と名高い竹田城跡でした。竹田城へは播但線の竹田駅から徒歩で行けるとの情報をネットの大海原でみつけましたので、和田山で電車から汽車に乗り換えです。
播但線は姫路と和田山を結ぶ路線で、和田山~寺前が非電化、寺前~姫路が電化というちょっと癖のある路線、国鉄時代の面影を残す列車を堪能できます。
僕が中高時代に通学で利用していた紀勢本線でも同じ顔の国鉄列車が走っていましたが、残念ながらJR東海の管轄エリアではもうすでに国鉄車両はすべて引退してしまいました。グヌヌ
和田山駅には機関車が走っていた頃のものと思われる遺構があります。この地の今までの営みに思いを馳せずにはいられない。ただ乗り換えの間の時間にあまり余裕がなくてじっくり見られなかったのが残念。
和田山駅の次の駅が竹田駅、竹田城跡の最寄り駅ですね。この一駅のあいだに、今回の旅一番の出会いがありました。
乗った車両は車両の両端に2扉あるタイプで、列車中心にボックスシート、端にはロングシートという座席配置になっていました。僕らが空いた席を探していて、たまたま座ったロングシートの向かいに座っていた女性が、大層可憐な女性でした。恐らく大学か専門学校からの帰宅途中っぽかったんですけど、わき目もそらさずテキストで何かを勉強していたんですよね。僕ら2人はずっとガン見してたんですけど(笑)
旅の途中の僕らからしたら非日常的な体験をしているわけなんですけど、彼女にとっては日常というか乗りなれた列車。18きっぷ旅の一番の醍醐味はこの「色んな日常にお邪魔する」ことですね。
竹田駅で降りて彼女に勝手に一方的に脳内に別れを告げて、開口一番2人で彼女の美しさで盛り上がりました。この旅一番の盛り上がり。笑
さてさて、竹田駅は駅舎も風情がありました。かつてあったはずの線路が撤去されていたのが気になりました。
単式ホーム2面2線を持ち、交換設備を備えた地上駅。かつては単式・島式の複合型2面3線のホームを有していたが、現在では中央の1線が外されて、2面2線となっている。一線スルーではなくY字分岐の配線で、ホームは上下線で別になっている。
むかしは3本必要あるほど列車が行き来してたけどいまはもう必要なくなってしまったのかなあ、などと思いを馳せる。
あとホームの断層にも趣あるよね。むかしの客車はもっと乗降口が低かったんやろなぁ。もくもく機関車が走ってたんかなあ。
駅でしばらくエモーショナルな時間を過ごした後、竹田城跡をめざす。駅からちょっと歩いて踏切に行って線路を超える。
城下町というか、伝統的な街並みがとても素敵でした。水路にはたくさん鯉が!せっかくなので2017年シーズンこそカープが優勝そして日本一になれるようお願い。
そういえば、むかし観光客として京都を訪れたときに水路の鯉をみて「かーぷ!カープ!」と騒いでいたら英語が出来る奴らだと思ったのか海外からの観光客に道案内を求められたことがあります(笑)
入り口にたどり着き、よっしゃのぼるぞー!ってことで登っていくのですが、なんとすぐに行き止まりに。むむむ、どうして?
。。。
魔剤!?
冬期はとても短い時間しか入れないんですね。それぐらい下調べしとけって話ですが、地元の城の周辺の公園は24時間入れるのでそういう脳が働きませんでした・・・。
失意の中、駅の周りをぶらぶら。「情報館 天空の城」という竹田城の観光案内所みたいなところに行って実際に竹田城に登った気分になれました。
やまのうえにちょっとみえるのが城跡、、?
あっという間にすっかり日も暮れてしまいました。ここから播但線の起点駅・姫路を目指します。